---【目次】-------------------------------------------------
・日本再生のために
・A Little Bird Told Me
・英語の記事をどうぞ
・今週の注目Blog&記事
・編集後記
アメリカで始まっているロボットデリバリー
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このコロナ禍のなかで、先進国でIT先進国と思っていた日本が、
実は逆に世界に比べていつの間にか遅れていたのではないのかと思わせる
様な事実がいくつも明らかになってきております。
感染者データをFAXで集めてそれをExcel的なシートに手入力している
というのですから、その作業効率は、EXCELができた昭和62年から
進化していないのです。
●「ファクス行政」と揶揄も…保健所は超時代遅れの化石状態
日刊ゲンダイ
お役所がその様な状態ですから、その影響は学校教育にも及んでいて、今回
世界中でコロナでロックダウンし学校が休校になる中で、欧米諸国はいち早く
3月からオンライン授業に移行し、また、アジア諸国でも韓国、香港、インド
などが4月からオンライン授業実施している一方、日本では、東京23区ですら
4月時点で港区以外はオンライン授業の導入予定なし、または検討中と世界から
大きく遅れています。
●日本のオンライン教育があまりにもお粗末な訳
世界に比べ導入遅れ目立ち、教育格差も広がる
東洋経済ONLINE
OECDの調査によると、日本の生徒のパソコン使用率は発展途上国を下回り
調査対象国中、なんと最下位とのことです。
●世界で唯一、日本の子どものパソコン使用率が低下している
ニューズウィーク
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日本はいつの間にこんなに世界から遅れた国になってしまったのでしょうか?
そして、こんなに遅れてしまったにもかかわらず、日本の企業幹部の間では
一部を除いてそれほど危機感を抱いている様に見えないことです。
あなたはいかがですか?
「凄く心配」ですか?
「いや、まだまだ日本は大丈夫」と思っていますか?
日本の経営者でもグローバルに戦っている人ほど大きな危機感を持ち、
様々に発信しています。
●孫正義氏、日本を憂う「このままでは忘れられた国に」
日経ビジネス
●ファストリ柳井氏の焦燥「変わらねば日本は潰れる」
日経ビジネス
●【三木谷浩史】全ての日本人に今伝えたいこと
NewsPicks
私も日本では後進国と思われているフィリピンで仕事をしていますが、
フィリピン 人のITスキルが非常に高いことを日々感じています。
何か思いついて、「こんなビデオをとって編集して、Facebookにアップして」
というと細かいことを言わなくてもあっという間に出来ちゃいます。
今度DCEC Nihongo Centerをスタートするので、こんな内容でパンフレットを
作って、と頼むとあっという間にデザインも含めて制作して、
「こんなのでいかがですか?」と言ってきます。
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DCECのWEBサイトもプロに依頼するのではなく全て社内で制作しています。
これは会社を自慢しようということではなく、今の世界は、日本人が思っている
よりもはるかに早く進んでいることを知ってほしいということです。
1979年にハーバード大学教授で社会学者のエズラ・ヴォーゲルが
『ジャパン・アズ・ナンバーワン』で日本の高い経済成長の基盤になったのは、
日本人の学習への意欲と読書習慣であると戦後の日本経済の高度経済成長の要因を
分析し、日本的経営を高く評価他時の日本とは、大きくかけ離れてしまった日本。
日本を愛し、日本が復活してほしいと願う私たちは、なぜ、日本がこの様に変わって
しまったのかを考え、その原因を取り除いていくことが必要です。
日本の繁栄がピークに達していたバブル時代と、現在で何が大きく変わったの
でしょうか?
これには、日本内部の問題とグローバルの問題の2つに分けることができます。
国内の問題はみなさんよくご存知の少子高齢化の問題があり、これは国を挙げて
戦略的なビジョンを作り解決していかなければどんどん悪化して取り返しが
つかない事になるのが目の前です。
そして、例のNewsPicksで知って今呼んでいるのが
「シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 」
安宅和人著 https://amzn.to/3gjujN9
という本ですが、ここにこれだけ日本がIT化やAIでアメリカだけでなく中国にも
圧倒的に遅れをとってしまった要因の一つと思われるものとして、日本の科学技術
への国家予算、そして教育への投資が削り続けられていて、米国、中国とは比較に
ならないほど少なくなってしまっている。国立大学や国立研究所で教授などが研究
に使うことができる資金に国からの運営交付金があるが、その一人当たり平均が
年間20万円しかなく、東大の理論物理学の教授がボールペン一本買うのに苦労する
こと、大学の教員の給与は30年間にわたってほぼ同水準に据え置かれ、2015年
時点で米国の半額程度しかない、また、今は優秀な人材を世界中で奪い合っている
状況で、世界のトップ大学ではPhdコースの学生を集めるために学費だけでなく
生活費を出すのが当たり前の中、日本だけが自前で資金を用意しなければならない
状況になっていることなどわかりやすい事例などを含め、具体的なデータで
示されています。
まだ、読了していないのできちんとお伝えできないのですが、著者は、タイトルに
ある様に、この様な実態をしって対処することで日本の再生と人材育成で、
日本は復活できると励ましてくれています。
おすすめの図書です。
さて、このメルマガの目的の英語教育とグローバル化推進の視点に戻って、
なぜ、日本が遅れてしまったのかを考えてみます。
日本がジャパン・アズ・ナンバーワンと言われていた頃は、今の様に
インターネットが生活に入り込んでいませんでした。
したがって、海外の人と連絡を取るには、エアメールを送る、国際電話をする
など歯科手段がなく、海外のニュースに接することも非常に難しい時代だった
ということです。
これは日本だけでなく、世界中が同じ様な状況にありました。
当時は、お金持ちになった日本人がフランスに観光に行くとフランス人は、
フランス語しか話さないと良く言われていました。
当然途上国が、先進国の情報を得ることなど本当に大変だったのです。
当時はオフィスにNECのPC-98などのパソコンが普及を始めていましたが、
ほとんどはまだ通信回線に繋がらずにスタンドアローンで使われていました。
それが1995年からインターネット普及期に入り(総務省)、ウィンドーズ95
の登場もあって、パソコンが急速に普及し、インターネットで世界が繋がる様に
なったのです。
これ以降、世界のIT化の進行に反比例する様に世界での日本の存在感が
下落し続けることになって今に至っています。
これは、新興国にとっては大きなチャンスになりました。
インターネットに繋げば、欧米の先端の情報に国にいながらにして
接することができる様になったのです。新興国の人たちの中の意欲の高い
人たちは、欧米の先端情報に触れるためには英語を身につける必要がある
ことに気がついて、英語を身につける様に努め、あっという間に世界中の
人たちが英語でコミュニケーションをする世界に変わっていきました。
幸い(もしくは不幸なことに)日本は、人口が多く、GDP総額が世界で
2番目に大きい国内市場を抱えていたため、誰も苦労して英語を身につけ
グローバルな世界に適応しようとはしなかった、そして今も真剣に変わ
ろうとしていないのです。
海外に拠点を進出しても、取引先は日本企業通しでビジネスを行っている
ため、英語会話力も世界と比べて大きく劣ったままです。
フィリピンでビジネスを行っていると中国企業は、すっかり英語でビジ
ネスを行っているのとは対照的です。
フィリピン 人は英語を使えるので、世界の情報を英語で得て、ITツールも
アメリカのユニコーン企業のツールなどをいち早く使い出すので、
先ほどご紹介した様に、ITスキルがどんどん高くなっていくのです。
ここまで見てくると、英語力を上げることがいかに日本にとって重要か、
日本企業にとっての最重要課題であることがおわかりいただけると思います。
先ほど日本に対する危機感を表明していた経営トップの人たちが、
揃って英語を重視して、英語を社内公用語化した楽天、ユニクロであり、
また自身がカリフォルニア大学バークレー校を卒業し、自分でスティーブ・
ジョブズやジェフ・ベゾス、ジャック・マーなどと交渉する孫正義などである
ことからも明らかです。
では、英会話力はどの様に身につけたらいいのでしょうか?
これはまた別途、お伝えしたいと思います。
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■A Little Bird Told Me
Characters: Y- Yana H- Harold
H: Nice to see you again, Yana!
Y: Hey Harold, how’s it going?
H: Everything’s going smoothly for me. And how about yourself?
Y: Oh, a lot of things have changed these past two months.
I had to move to another city last week because of my job.
It was so exhausting!
H: I see. The packing and unpacking would’ve stressed
me out, too, If I were you.
Y: And it was also quite expensive. I had to hire movers to
help me out.
H: I can only imagine. I’ve never had a chance to move out
of my parents’ house.
Y: I think it’s good to live with your parents since you’re still
a bachelor.
H: Well, it’s great because whenever I’m at home, I can
watch over them.
Y: It sounds like you’re a guardian angel!
H: That’s right!
(both laugh)
Y: By the way, what did you want to talk about?
H: Oh.
(Harold blushes slightly)
Y: What’s wrong? You look a little flustered.
H: Uhm… There’s something I’ve been meaning to ask you.
Y: Sure, what is it?
H: A little bird told me that you already have an S.O.
Y: And who might that little bird be?
H: I’m not supposed to say! It’s strictly confidential!
Y: I wonder who this little bird is…
H: Please don’t ask me or I might get in trouble. I’m not supposed to
say who. But, is it true?
Y: Well, whatever the rumors are, they aren’t true at all.
H: Does that mean I still have a chance with you?
Y: I didn’t know you were interested.
H: I’m telling you now that I am.
Y: You’re too straightforward.
H: What else should I be?
Y: Haste makes waste, Harold. You should never pressure a woman
to answer right away.
H: But, will you consider?
Y: Let’s see about that.
●Vocabulary:
How’s it going? 調子はどう?
going smoothly 順調で
exhausting 極度に疲れさせる、疲労困憊させる
packing 荷造り
unpacking 荷解き
stress~out ストレスで~をまいらせる
if I were you もし私があなただったら
I can only imagine 想像することしかできない
move out 引っ越す、家を出る
bachelor 独身男性、独り身の男
watch over 面倒を見る、~の世話をする
guardian angel 守護天使、守り神
blush 赤面する、顔を赤らめる
flustered 動揺して、うろたえて
something I’ve been meaning to ask ずっと聞きたかったこと
a little bird told me 風のうわさで、人づてに聞く
S.O. = Significant Other 大切な人(恋人、配偶者)
strictly confidential 極秘の
rumors うわさ
get in trouble トラブル(面倒なこと)に巻き込まれる
a chance with ~とのチャンス
straightforward 率直な、単刀直入な
haste makes waste 急いては事を仕損ずる
pressure プレッシャーを与える、かける
right away すぐ、直ちに
consider 考える、検討する
let’s see about that 様子を見る、考えてみる
●Comprehension Questions:
1. What happened to Yana last week?
a. She hired a housekeeper.
b. She moved to another city.
c. She moved her furniture.
2. Who does Harold live with?
a. His wife
b. His parrots
c. His parents
3. What happened to Harold?
a. He blushed
b. He blew his nose
c. He flattered Yana
4. What did the “little bird” tell Harold?
a. That Yana already has a ball-point-pen
b. That Yana already has a boyfriend
c. That Yana already has a boy trend
5. According to Yana, what should Harold never do?
a. Pressure a woman to answer straightforwardly
b. Pressure a woman to answer right on point
c. Pressure a woman to answer at once
■風の便り
Yーヤナ Hーハロルド
H: また会えて嬉しいよ、ヤナ!
Y: あらハロルド、調子はどう?
H: 万事順調だよ。ヤナは?
Y: この2か月色んな事が変わって。仕事で先週他の市に引っ越さ
なければならなくなちゃった。もうくたくた!
H: そうだったんだ。もし僕が君だったらやっぱり荷造りに荷解きには
参るだろうね。
Y: それにかなりの出費だったわ。引っ越しやさんに依頼しなきゃ
いけなかったもの。
H: 想像することしかできないや。僕は両親の家から出る機会がまだ
一度もなくてね。
Y: まだ独身なんだから両親と住んでたっていいと思うわ。
H: ああ、家にいる時はいつでも両親の面倒が見られるからよかったよ。
Y: あなた守護天使(守り神)のようね!
H: その通り!
(二人とも笑う)
Y: ところで、何について話したかったの?
H: えーと。
(ハロルドは少し顔を赤らめる)
Y: どうしたの?ちょっと動揺しているように見えるけど。
H: あのさ...ずっと聞きたかったことがあるんだ。
Y: ええ、何かしら?
H: 風の便りに聞いたんけど、すでに彼氏がいるみたいだね。
Y: その「小鳥」は誰なのかしら?
H: 言えないよ、極秘だからね!
Y: 本当にその「小鳥」は誰かしら…
H: 聞かないで、じゃないと面倒なことになるから。誰からとは
言わないよ。でも、それって本当?
Y: そうね、そのうわさがどんなものであれ、真実ではないわね。
H: つまり、僕はヤナとまだチャンスがあるっていうこと?
Y: 関心があるなんて知らなかった。
H: あるから今そう言ってるんだ。
Y: あなたって率直すぎね。
H: それ以外に僕はどうあればいい?
Y: 急いては事を仕損ずるわ、ハロルド。女性に直ぐ返事をするよう
プレッシャーをかけちゃダメ。
H: でも、考えてくれる?
Y: それについては考えさせて。
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★★英語の記事をどうぞ★★
英語を身につけるためには、勉強ではなく英語に接する時間を
増やすのがいちばんの近道です。そこで、ここでは毎週様々な
英語の記事を配信しています。
●Yesterday, New York conducted nearly 100,000 COVID tests
- a new record.
Andrew Cuomo
ニューヨークでは1日10万件のコロナテストを実施している。
●WHO chief: 'Hope to finish this pandemic
in less than two years'
Al JAZEER
コロナパンデミックは2年以内に収束してほしいWHOチーフ
●350,000 acres burned.
48,000 evacuated.
175 structures, including homes, destroyed.
50,000 more at risk.
Mike Hudema
気候変動が引き起こしている地球の危機
●How soon could we have flying cars?
World Economic Forum
日本で空飛ぶ車が実用化?
●Turkey finds natural gas reserve of 320 billion
cubic metres off Black Sea |
TRT World
トルコが膨大な天然ガス埋蔵量を黒海沖で発見
●Disney just ended the 20th Century Fox brand,
one of the most storied names in entertainment
20世紀フォックスの名前が消える
CNN BUSINESS
●Tesla Model 3 does the seemingly impossible by beating
a 2018 Ford GT in a drag race
テスラのセダンモデル3がFordのスーパーカー GTとドラッグレース。
●1 in 4 hotels can't pay their mortgages
CNN BUSINESS
1/4のホテルが借入の返済ができない
◆Podcast◆
Elementary Podcasts
BRITISH COUNCIL
■今週の注目Blog&記事
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◆コロナ対策日本、そして世界は?◆
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●「和歌山モデル」は東京とは真逆 重症者治療も広く定義
日刊ゲンダイ
●PCR検査を阻む「感染症利権」
HARBOR BUSINESS ONLINE
●「お客の意識が変わった」と感じた人に。7つの図で見る、
アフターコロナで重視される消費行動
BUSINESS INSIDER
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◆グローバル化、IT化、ビジネススキル向上、話題のニュース
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●ドイツでベーシックインカム実験始まる…3年間、毎月15万円を支給。
イギリスなどでも議論がスタート
BUSINESS INSIDER
●【Twitter創業者】インターネットの最大の問題点
NEWS PICKS
●ソニーの電気自動車「VISION-S」に試乗、“極論、自動車の形をしたaibo”
という理由が分かった
BUSINESS INSIDER
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ちょっと気になるニュース
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●ピンクのドレスが似合わなかった。秋元才加さんのコンプレックスと自信。
HUFFPOST
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●アルコール度数の高い酒は免疫力を下げる?
飲酒と免疫【前編】強い酒はのどの粘膜を傷つけ感染リスクを上げる!
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●「熱中症死」3つの新常識、これまでの認識を改めないと危ない!
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■ 編集後記 ■
このところNews Picksの話題が多くて申し訳ありません。
まあ、それだけ興味をひく内容が多いということでご理解を
いただければ幸いです。
さて、今週はNews Picksドキュメンタリーで
【現場発】料理デリバリーの秘密兵器を試してみたという番組を見ました。
カリフォルニアのMountain Viewで実験が始まっているStarshipの
ロボットが料理を配達するというものをNewsPicksの記者が実際にオーダーして
レポーとするというもの。どんどん世界が進んでいるのを感じます。
番組はご紹介できないので、YouTubeで見つけたStarship Technologyの
ビデオをご紹介します。
Starship Campus Delivery Service with Robots
また、NewsPicksの動画はほとんど会員専用なのですが、一般の方も
見られるシリーズにモビリティ変革番組「モビエボ」があります。
MCは、お笑いタレントの山里亮太と、NewsPicksでプロピッカーと呼んでいる
専門家、そしてNewsPicksアナの奥井奈々が進行を担当し、モビリティ(物流)の
最前線を分かりやすく噛み砕いてみていく番組。今や佐川やヤマトなど私たち一人
ひとりにとっても日々お世話になっている物流について、ヘ~という様な話題も
出てきてたのしめます。
今日はその中の1話をご紹介します。
「満員電車で通勤」は本当に無くなるのか?
また、NewsPicksイノベーター図ライフからも一つの記事をご紹介します。
ライフネット出口治明の「遺書」。僕が次世代に伝えたいこと
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【マガジン名】 DCECの英会話成功法
【発 行 者】 デラ・クルーズ イングリッシュクラブDCEC
〒330-0802
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Tel 0486496588
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