----【目次】-------------------------------------------------
・円安の進行が最悪の貿易赤字を招く
・A Strong Work Ethic
・英語の記事をどうぞ
・今週の注目Blog&記事
・編集後記
次の世界に行っている中国人
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●貿易赤字が過去最大2兆8173億円 8月、資源高・円安で
日本経済新聞
いよいよ日本が大変なことになってきました。
このニュースをあなたは自分ごととしてご覧になりましたか?
金利を安く据え置いて円安誘導を続けてきた日銀の政策がいよいよ
破綻に向かっています。
低金利にして日銀がお札を刷って株を買い、国債を買い、
そうやってジャブジャブにしたお金は、本来は新しい技術革新を生み出す
研究開発や設備投資、あるいは新たなイノベーションを生み出す産業に
回るべくところ全くその様に行っていなかったのが失われた20年と
言われている日本です。
世界では、当たり前に皆が使っているAirbnb、そして同じくシェア
ライドのウーバーやグラブも日本では規制によって潰され、世界中が
享受している便利なサービスが日本人だけ使えていません。
フィリピンでは両方とも活発に機能しているので、その便利さの差の
大きさは実感でわかります。
日本が世界に誇ってきた製造業は、円安政策によって、海外の売り
上げが増加しなかったとしても、為替が10%円安に振れれば、黙って
いても海外から送られる利益は10%増加するし、また、小泉改革以降
正社員を派遣に置き換える政策が進められコストが安く、契約解除
しやすいことで、日本企業は競争力強化に努力しないでも利益が
出せた。さらには外国人を技能実習生という奴隷の様な低賃金で搾取
し人手不足を補った結果、日本人の給料が上がるチャンスも政府は
奪いました。
企業は内部留保ばかりが大きくなる一方、生産性は上がらず、
競争力が落ち、日本人は貧しくなってしまいました。
歴史を紐解くと日本企業の脅威を感じたアメリカを中心とする
G5が日本を円高に誘導しようと決定した1985年のプラザ合意の
時は、$1=\260 程度だったのがあっという間に$1=¥120程度に
と超円高にされ輸出にはとんでもない逆風になったのです。
しかしそんな逆境に晒された日本企業は血の滲むような努力を重ね、
さらに競争力をつけ、ジャパンアズナンバーワンと言われ、
一人当たりGDPでも世界トップに突き進んでいったのです。
素晴らしき日本企業でした。
今、政府が最優先で取り組まなければいけないのは、国葬や防衛費の
倍増、憲法改正などではなく、少子高齢化をどうするのか、
どの様に日本の生産性を上げ競争力を上げていくのか、今後の日本を
支えていく人材をどの様に育て、確保していくのか、極端に落ち
込んでしまった食料とエネルギーの自給率をどの様に上げていくのか、
これらのビジョンを描いて、それに向けた施策を強力に推進して
いかなければならないはずですが、今どれをとっても日本の政治家から
聞こえてこないのが現状です。
一番大切な少子高齢化対策に使っているお金は、北欧やフランスなどは
GDPの3%以上注ぎ込んでいるのが、日本はその半分にも届いていません。
日本を支えていく人材にかける教育費もひどいものです。
GDP比でアメリカ6%、イギリス6.1%,カナダーオーストラリア5.9%、
ノルウェイ6.6%、そして韓国5.1%、OECD平均が4.9%という中、
日本はわずか4%です。
こんな現状で、防衛費を倍増し、しかもそのお金は日本に落ちないで
アメリカに支払う、そんなことをやっていてもいいのでしょうか?
このメルマガ読者のあなたは、これを人ごとではなくしっかり自分ごととして
考えていただきたいです。
個人としては、英語力とIT対応力を高める必要があります。
お父さん、お母さん。子供がゲームをしていたりYouTubeや
Tik Tokをしていたら怒るのではなく、彼らが自分でそれらから
発信できる力をつけさせるのが今後の世界の競争力をつけさせるのに
つながるのかもしれませんよ。
大前研一さんの次の本が参考になります。
「経済参謀: 日本人の給料を上げる最後の処方箋」
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■A Strong Work Ethic
Characters: M: Mason, F: Felicity, S: Shima
M: Phew! Is it warm in here to you?
F: No, it feels fine to me.
M: Well, I'm burning up.
F: (looking closely at Mason) You don't look
so good.
M: I don't feel so good, either. (coughs)
I was sick all weekend. I guess I still am.
F: (backing away from Mason) And you still
came to the office? I have to say, Mason,
I admire your work ethic, but just stay
far away from me.
M: Geez, okay! (coughs) I never knew you were
such a germaphobe!
F: I'm not. I'm just way too busy to get sick now.
I do wish I could make all this paperwork
disappear and go home though.
M: Yeah, me too. I'm just thankful this is
an easy work day for me.
(Shima enters the office, smiling brightly)
S: Good news! We caught the eye of a large
company in Chiba! I need a volunteer to deliver
a sample lesson right away!
F: (looking at her stack of paperwork and at Mason)
Um... (pretending to cough) Better send Mason.
I'm way too sick to go anywhere.
S: You poor thing! I'm impressed you came to
the office, but I want you to head home right away.
Mason can handle the sample lesson and he can
finish your paperwork on the way.
M: What? Hey! (goes into a coughing fit)
S: Oh stop faking and get back to work! You know,
you could learn a lot from Felicity's work ethic.
●Vocabulary:
Phew! ちぇ!、ふう、はあー
【ホッとしたとき・疲れたとき・驚いたとき・
嫌悪を感じるときなどに大きく息を吐きながら
「ヒューッ」と言う】
burning up 熱でカッカしている
work ethic 労働倫理、労働意欲
germaphobe 潔癖性(ばい菌嫌い)の人
disappear 存在しなくなる、なくなる、消滅する
to catch (someone's) eye (思いがけない物などが)(人)
の目に留まる、(人)の目を引く、
注意を引く
volunteer 志願者、ボランティア
poor thing かわいそうに、かわいそうなこと、かわいそうな人
impressed 感動して、感心して
head (somewhere) (ある方向に)進む、行く
handle (仕事などを)担当する、運営する
coughing fit 咳の発作、咳きこみ
faking ふりをする、見せ掛ける
●Comprehension Questions:
How is Mason feeling?
1. He is great.
2. He is tired.
3. He is sick.
What is Mason thankful for?
1. That he has an easy work day.
2. That they caught the eye of a large company in Chiba.
3. That he can go home early.
What is Shima's good news?
1. Mason can go home early.
2. He's impressed that Felicity came to the office.
3. They caught the eye of a large company in Chiba.
■強い労働倫理
登場人物: M: メイソン F: フェリシティー S: 島
M: ふぅー!ここ暑いんじゃない?
F: いいえ、ちょうどいいわよ。
M: 僕はカッカしてるよ。
F: (メイソンの顔をのぞき込んで)具合が悪そうね。
M: 気分もあんまりよくないよ。(咳をする)
週末ずっと気分が悪かったんだ。まだそんな調子。
F:(メイソンから後ずさりし)それでもオフィスに来たの?
言わせて、メイソン、その労働倫理には感心するけど私から
遠ざかってちょうだい。
M: 何それ、わかったよ!(咳をする)君がそんなに潔癖症だとは
知らなかった!
F: 違うわよ。今は忙しすぎて病気になる暇なんてないの。
この書類事務が全部なくなって今すぐにでも帰宅できれば
いいのにっては思うけど。
M: ああ、僕もそう思う。今日はきつくない仕事日で感謝だよ。
(島が明るい笑顔でオフィスに入ってくる)
S: いいニュースだよ!千葉の大企業のお目に留まったよ!
すぐに体験レッスンをしてくれる志願者が必要だ!
F:(書類業務の山とメイソンを見て)
うーん...(咳をするふりをして)メイソンに行ってもらえば
いいと思うわ。私は出かけるには体調が思わしくないから。
S: ああ、それは気の毒に!出勤してくれたなんて感心するけど、
すぐに家に帰ってほしいよ。
メイソンが体験レッスンを担当できるし、向かう途中で君の
書類業務を終わらせられるだろうから。
M: 何だって?ちょっと!(咳の発作を起こす)
S: ほら、下手な芝居は止めて仕事に戻った!
いいかい、フェリシティーの労働倫理から学ぶことはいっぱい
あるんだよ。
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★★英語の記事をどうぞ★★
英語を身につけるためには、勉強ではなく英語に接する時間を
増やすのがいちばんの近道です。そこで、ここでは毎週様々な
英語の記事を配信しています。
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◆WORLD NEWS
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●COVID-19 ワクチンを 2 回接種してから 8 か月後のワクチン接種を受けた
個人の免疫機能は、ワクチンを接種していない個人よりも低いことが示されました。
●子供のオミクロン感染に対する予防接種と以前の感染の影響
The New England Journal of Medicine
●東京を代表するコーヒー街、清澄白河で絶品カフェの数々を堪能!?
Tsunagi Japan
◆ビデオ◆
●エリザベス女王への議会における追悼スピーチ。
ジョンソン前首相とメイ元首相のエピソードが特に面白かった。
●このワクチンは歴史上最大の惨事である。
オーストラリアの有志医師の切実な訴え。
●メキシコシティの食品市場は、太陽光発電所にもなっています。
●ウクライナ軍がハリコフ州で重要拠点を奪還 現地住民の「選別」を開始
●地球はわずか23年で28兆トンの氷を失いました。
私たちは気候の危機を迎えているのです。
World Economic Forum
■今週の注目Blog&記事
ここでは、今、非常に動きの速くなった世界の様々な情報を集め
発信しています。
この情報が、なぜあなたが英語を身につけなくてはいけないのか、
グローバル化がなぜ必要なのか、日本がまた元気になるためには
何が必要なのかを考える材料になれば良いなと思っています。
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◆グローバル化、IT化、ビジネススキル向上
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●「来年は世界の人口養う十分な食べ物ない可能性」世界食糧計画
NHK
●ロシア敵視で進む多極化
田中宇の国際ニュース解説
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◆日本に関連するニュース
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●文化庁が宗教法人と交わした「裏約束」の正体
東洋経済オンライン
●下村博文氏が旧統一教会から「選挙支援」の動かぬ証拠
日刊ゲンダイ
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◆トレンドニュース
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●パナソニックが中国で展開する高級老人ホーム
●木星の大きさは、中に地球が約1000個入るくらい。
・太陽の大きさは、中に木星が約1300個入るくらい。
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■ 編集後記 ■
先日この欄でご紹介した、TESZARAのお客様の高級コンドミニアム 。
借り手が決まりました。
物件の立地がフィリピンで一番良いマカティ の中心、ラッフルズホテルや
シャングリラホテルの並びというそれだけ聞いても素晴らしい立地とわかる
ところに、137平米、デザイナーを入れてイタリアブランドのオーブンや食洗機
が設置された最高のコンドミニアム。
そして日本人にとっては欠かせないバスタブをつけウォシュレットを設置した
物件なおで、まず現地の日本企業に社長さんや幹部の方にどうですか、
とご案内したのですが、家賃が月50万円ほどなので、残念ながら問い合わせは
全くありませんでした。
そこで、一般に情報を出したところ、韓国人、フィリピン 人、中国人と次々と
問い合わせが入りました。
今回の取引で驚いたことがいくつかあります。
まず、中国人、韓国人が豊かになっているということ。
そして、私たちの中国人に対するイメージを改めなけれないけないということ。
さらには、世界のお金持ちの職業が大きく変わりつつあることです。
今回借りてくれたのは、中国人の20代のカップルで資金は女性が一括で半年分払って
くれたのですが、その女性の職業はGame Anchor。
しかも私たちが中国人に持つ様なイメージとは正反対で、物静かで上品、知的な
女性でした。
日本人にはこの様な人は少なくとも私の身の回りにはいません。
世界は大きく変わっているのです。
私たち日本人も、これからの若い人たちは、新卒一括採用で大企業に入る
のが良いという意識を変えていかなければならないのかもしれません。
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