50年前のデンマークでは、エネルギーの90%以上が輸入原油でしたが、1970年代のオイルショックの時に工場が止まり、家庭では暖房ができなくなり、それを契機にエネルギーの転換を決めました。
1979年には風力発電に援助を始め、1991年には世界で初めて洋上風力発電所をスタートしました。今では電力の40%が風力発電で生み出されています。
そして世界の風力発電機の3分の1を供給しています。
二番目に、デンマークは廃棄物をエネルギーに変えています。
堆肥やわら、動物の脂肪などを生物燃料としています。
それらが今やデンマークの再生可能エネルギーの3分の2以上を供給しています。
デンマークの家庭の3分の2は発電所、工場や交通機関の余った熱で暖房されています。
消費エネルギーの削減も優先事項です。
デンマークのビルは40年前の半分のエネルギーしか使いません。
1990年から2015年にGDPは2倍になりましたが、炭素排出量は36%削減しました。
1990年には6%しかなかった再生可能エネルギーが現在33%まで上がり、2050年にはカーボンニュートラルを目指しています。
※fossil fuel:化石燃料
※renewable energy:再生可能エネルギー
※carbon neutral:「環境中の炭素循環量に対して中立」何かを生産したり、一連の人為的活動を行った際に、排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素が同じ量である、という概念。