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日本の復活に私たち一人ひとりができること


日本は、今、将来に対する希望が持てずに閉塞感が漂っていますが、色々考えるとやはり日本は優れたところが多々ある国なので、なんとかこの閉塞感を打ち破り、1990年頃の輝いていた日本に戻したい、みなさんそう思いませんか?

実は外国人の採用をしているとみんなが言うのが、

「日本は豊かな文化を持っている」

「テクノロジーの国と思って来たのに、神社仏閣など古くて伝統あるものもしっかりあって共存しているのがすごい」

「日本は安全で安心して街を歩ける」

「日本は食べ物が美味しい」

「日本のアニメが子供の時から好き」

「どこにでもコンビニがあり、自動販売機もあって生活するのが便利」

「お店での応対が素晴らしい」

「先進国なのに武器を輸出しない平和国家で尊敬できる」

など本当に多くの誇れる特徴がある国です。

ところが、その日本に生きていて、毎日何か息苦しい、そして将来に対する不安が日々増大しているように感じている人が多いのも現実ではないでしょうか?

将来年金だけでは足りないので2,000万円用意しなければいけないと言われ、また、世界の中で日本人の賃金だけが下がって、車離れどころか真面目に働いていても充分な給料を稼げずに結婚もできないと言う人が多いと言うこの日本の現状は異常ではないでしょうか?

え~、そんな事ないでしょうと思う人は、下記日経の記事をご覧になってみてください。

賃金水準、世界に劣後 脱せるか「貧者のサイクル」 ニッポンの賃金(上) 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42616170Y9A310C1MM8000/

経済協力開発機構(OECD)は残業代を含めた民間部門の総収入について、働き手1人の1時間あたりの金額をはじいた。国際比較が可能な17年と97年と比べると20年間で日本は9%下落した。主要国で唯一のマイナスだ。英国は87%、米国は76%、フランスは66%、ドイツは55%も増えた。韓国は2.5倍。日本の平均年収は米国を3割も下回っている。

日本がこのような状態になってしまった原因はどこにあるのでしょうか?

このような状態の日本は良くない、もっと輝く日本に戻して、明るい未来を子供達に残したいと思いませんか?

あなたは、どうして日本がこのような状態になってしまったのだと思いますか?

やはり原因がわからないと、改善のしようがありません。

ここでは、みなさんと一緒に日本を明るくすることを考えていきたいと思っています。

私は、日本が今のような状態に陥ってしまった原因の一つが日本がグローバル化できていないことだと思っています。

20世紀の最後に繁栄していた日本が、今、苦しんでいるのは、21世紀が20世紀と大きく変わってしまい、日本がその変化についていけていないからではないでしょうか?

21世紀になって一番大きく変わったのはインターネットの普及でしょう。

1995年にWindows95が出てパソコンの普及が始まりましたが、インターネットはまだダイアル回線での接続で今のように一般的に普及していませんでした。

21世紀に入ること、月額数千円程度で常時接続が可能になるサービスの提供が展開・普及し始め誰でも使うようになりました。

そこで世界の人は、英語で世界と繋がり、世界の情報を取り遠く離れた世界の人とコミュニケーションを始めましたが、日本人は、日本語で日本の中だけで使っているために、世界の情報から隔絶されたガラパゴス状態がいまだに続いているのです。

DCECは世界中の人たちと仕事をしていますが、フィリピン人もイエメン人、カメルーン人も日本人よりもはるかに世界の情報を知っています。

それに対して日本人は世界の情報を取るのはもっぱら日本のマスコミ情報に頼っています。しかし、マスコミに勤めている記者そのものが英語を苦手としているわけですから、そのマスコミから世界の先端の情報が流れてくるはずがありません。

日本経済新聞の記者がフィリピンの取材で来て、3日間行動を共にした後、その記者は、 「恥ずかしながら今までフィリピンに対して持っていたイメージが180度変わった」とおっしゃったことからも明らかです。

経済産業省の課長さんに「日本の企業は海外で日本人だけで固まらずに海外の企業との取引を増やした方がいいのではないですか?」と聞いた時 「日本企業は海外に行っても、どこでも日本人通しで固まっていて、これは変わりそうもありませんよ」とおっしゃっていました。

このように海外でもその国のニーズを十分に掴みきれないで、日本で良いと考えるものを輸出しようとしているわけですから、社員の半数以上が外国人で占められているサムソンなどにかなうわけがないのです。

このグローバル化していない問題以外に、誰でも分かっている日本の問題は、「少子高齢化」の進行で、働く世代が減り、高齢者の割合がどんどん増加していくことでしょう。

その結果、かつてお神輿のように大人数で一人の高齢者を支えるように設計されている今の年金制度が、今は二人で一人を支えるようなイメージになって来ているわけですから将来的に破綻が確実なわけです。

また、健康保険にしても高齢者すなわち高額な療養費が必要な人数が増えて、それを支える若くてあまり病気にならない人数が減少しているから健康保険も赤字になり、これが進むと成り立たなくなるわけです。

では、日本を復活させるためには何が必要なのか?

これは誰が考えても自明です。

若い人を増やさなければ年金も健康保険む破綻してしまうのですから、最優先で若い人を増やす必要があります。

したがって、出生率をあげる施策を本気で最優先でしなければなりません。 予算がないなどと行っていられる余裕が日本にはありません。

アメリカから戦闘機やイージスアショアを1兆5千億円もかけて買うのをやめれば、充分な予算がでてきます。

具体策を書いたらそれだけでかなりの長さになってしまうので、それはまたの機会に譲ります。

さて、新しい政策が大成功して出生率が2.1を超えて人口が増加するようになったとしたらそれで良いのでしょうか?

実はそれでは全く足りないのです。

すでに日本は少子化になりカナルの年数が経っています。

例えば2018年時点の20歳人口は131.5万人で、一方70歳人口は、211.5万人です。 (総務省統計局人口推計(2018年(平成30年)10月1日現在) https://bit.ly/2OWXcGC

すなわち30歳のカップルが子供を二人作ったとしても高齢者の人数の6割程度にしかならないということがひとつ。そして、子供ができてその子供が成長して年金や保険を負担するようになるまでには、20年以上かかるということです。

これではとてもじゃないですが、年金破綻を防ぐ切り札にはなり得ません。

そうです。ここまで少子高齢化が進んでしまった現在、日本を救うためには、すぐに税金や保険料を負担してくれる外国人を受け入れるしかないのです。

しかも今やっているような外国人研修生制度や日本語学校に通うためのビザを発給して実際はアルバイトをさせているようないい加減な形ではなく、日本に定住して日本を支えてくれる優秀な人材に来てもらう必要があるのです。

ここで、外国人が増えたら治安が悪化するから反対だという意見が聞こえそうですが、外国人の方が犯罪率が高いということはないことが犯罪統計からわかっています。

しかし、外国人に来てもらうということにおいても恐ろしいことにすでに手遅れになりつつあるのです。

外国人研修生制度の悪評や日本人の賃金だけが下がっている現状から、日本で働きたいという外国人がいなくなっているのです。

ここでHSBCが今年、EXPAT(外国で働く人材)に行った調査があります。

対象の33カ国のどこの国で働きたいかとの質問に対する回答です。

その33カ国の中には、アジアの国、中国、インド、マレーシア、フィリピン、インドネシア、香港、シンガポール、タイ、ベトナムなどが入っており、中東のUAEやトルコ、バーレーンなどの国々が入っています。

これらの国々の中で日本は、何番目くらいの人気だと思われますか?

なんと驚くことなかれ、今上にあげた国々は全て日本よりも人気が高く、日本は33カ国中の下から二番目、ブラジルに次ぐ最悪の人気なのです。

日経ビジネスの記事でも伝えているのでください。

シャープ「3000人切り」の深層 幻想の優しい国 悪評は世界に広がる 日経ビジネス https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/special/00193/?P=1

日本国内の「日本すごい」の番組などの情報だけで生活し、グローバル化していないほとんどの日本人にとってあまり知らない世界の現実です。

人口減少のこと、外国人労働者の受け入れのこと、などなど今動かなければもう日本の未来がない切羽詰まった状態まで来ています。

まずはあなた自身がグローバル化して、世界の現状を知ることから始めたらいかがでしょうか?

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