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世界を気にせずガラパゴス化する日本?!


 今週あるラーナーさんと話している時、日本がこのまま世界から取り残されて行ってしまうのではないかとお話をしたら、そのラーナーさんは、

「いや、日本人は追い込まれるとすごい力を発揮するので、まだまだ大丈夫だ」

とおっしゃっていました。

確かに今までの日本は、幕末に黒船が来て開国を迫られ、欧米列強の植民地になるピンチや太平洋戦争でアメリカに負けて焼け野原にされてしまった時も、今までの既存の支配者層を押しのけて、若い力が出てきて,明治維新を達成し、また、戦後焼け野原から松下電器、ソニー、ホンダなどの会社が出て高度経済成長をし、世界第2位の経済大国になった実績があります。

しかし、現在と比べて当時の若者は、江戸時代の鎖国時代という海外の情報を学ぶには今とは比べ物にならない厳しい環境の中でも競って外国語を学び、世界の進んだ知識を吸収し、植民地にならないように国力アップに邁進したおかげで素晴らしい成果につながったのですが、果たして今の日本は海外のことがわかっているのでしょうか?

9月22日の東京新聞の師岡カリーナさんの「本音のコラム」で下記のようなことが書かれていました。

「先日、環境問題に取り組むヨーロッパ人留学生と話す機会があった。『日本のプラスチック使用量には驚いた。先進国とは信じがたい。』

親の仕事で各地を旅しているアメリカ人の小学生とテークアウトを食べた。『すごい過剰包装だね。日本ほど地球に優しくない国は初めて』」

そう、今や世界は小学生でもわかっているほどエコフレンドリーに気を付けている時代なのですが、日本人でそれほどの意識を持っている人はまだ少ないのではないでしょうか?

新興国のフィリピンでは、すでに何年も前にプラスチックのレジ袋が禁止され、スタバに行けば紙のストローになっています。

メルマガJune 22 , 2019 vol.784の注目の記事でご紹介したイギリスの高級紙ガーディアンが指摘しているように「男女平等について日本は『衝撃的』なほどの後進国」だそうです。

●男女平等について日本は『衝撃的』なほどの後進国《前編》 ガーディアン https://bit.ly/2x98axe

日本人が多く行っているアジアの国タイでは、トランスジェンダーは社会で広く受け入れられ、男性、女性、トランスジェンダー誰でも利用できる「ALL GRNDER RESTROOM」が一般的にあるそうです。

国会議員が「LGBTは生産性がない」と差別発言をしても所属政党からも咎められないどこかの国とはえらい違いです。

さらには、21日にILO(国際労働期間)総会で職場でのセクハラ、パワハラなどのハラスメントを全面的に禁止した条約が賛成439票、反対7票で採択されたのですが、日本から使用者側の代表として出席した経団連は投票を棄権したそうです。日本を代表する経団連はセクハラ、パラハラを禁止したくないのです。

最近の政府の国際機関無視も異常です。政府は国連から表現の自由について改善するように勧告を受けても無視し、「日本は勧告をほぼ履行せず」との報告を国連特別報告者から出されています。

また、昨年には商業捕鯨再開を決め、国際機関の国際捕鯨委員会(IWC)から脱退し、イギリスやオーストラリアから厳しい非難を浴びています。

Boris Johnson’s father joins protest over Japanese whaling

https://bit.ly/2KyJMxL

安倍首相が「商業捕鯨再開」のために豪首相を説得した30分間

なんか今の日本、世界の潮流には我関せずになっていて、幕末や戦後のような海外に学ぶ姿勢がなくなっているようで心配です。

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