今週、インドとミヤンマーからの応募者二人の面接しました。 これらの国の出身者はDCECではまだ採用したことのない国々だった ので楽しみに面接をしましたが、期待にたがわずすごく刺激を もらった面接でした。 まず驚いたのが、二人ともすごくグローバル化していること、 そしてそれに対して日本がすごく閉ざされた国であることでした。 男性の応募者は、先生になることを目指してインドの大学を 卒業したあと、オーストラリアの大学院を出て、その後、 自国で働いたり、スイスやデンマークで働いたり学んだりして、 日本でも先生になりたくて来日したそうです。 しかし、ヨーロッパ各地では働けたのに、日本に来ると そこに大きな壁が立ちはだかっていたのです。 まず、日本語ができないとほとんど就職できないこと。 そして、では英語を教えようとすると、ほとんどの学校や スクールでネイティブでないとダメと言われるということでした。 でも彼の英語は、訛りもないし、DCECの採用で行う筆記試験も パスし、面接でもユーモアを交えて自信を持って答える姿は、 とてもよい先生になりそうです。 彼の妹はニューヨークで高給を取って働いているそうです。 一方の女性の応募者も素晴らしかったです。 彼女のお父さんが医者で、子供の頃から医者になるように 言われて育ったということで、自国の大学、大学院を出たあと シンガポールの病院で6年間働き、さらなるキャリアアップの 為に奨学金をもらって、日本に留学してきたとのことで、 今、東大に並ぶ超難関大学の博士課程で学んでいるという 才媛です。 彼女がすごいのは、将来クリニックを開いたときの経営の 為にとUKでファイナンス、アカウンティングのディグリー まで取得しているのです。 そして、彼女のお兄さんはシンガポールでエンジニアとして 働いているなど、やはりファミリーでグローバル化しています。 二人ともその出身国は、日本よりもかなり所得の低い国なので 外国に出るのは日本よりも大変と思われますが、こんなに グローバルで活躍している優秀な人材です。 ただ、この女性候補者も博士課程を終えたあとは、日本語が 話せず、英語ネイティブではないということで、今の日本で 仕事を見つける事はほとんど不可能ではないでしょうか。 DCECでは日本語が話せることをガヴァネスに求めないので 日本語が話せない講師がほとんどですが、彼らはグローバルの 経験が豊富で、日本の文部科学省などから支給される奨学金を 獲得して日本の大学院に留学して来ます。 最近は日本の大学院も全て英語で狩るキュラムを組んでいるので 大学院でも日本語は学ばなくてよいと言われています。 しかし、彼らが、博士課程、修士課程を修了し、お世話になった 日本に恩返しのために働こうとしても、日本では働き口がなく、 止むを得ず帰国したり、シンガポールやマレーシア、アメリカで 働いています。 日本の国費で教育し、日本を愛する優秀な人材を働き口がなく 追い返してしまうというのはなんという無駄なのでしょうか? 今回の応募者二人は、オーストラリアやスイス、デンマーク、 シンガポールで働いた経験のあるグローバル人の優秀な人材 ですが、日本に来ると職を見つけられない、 それが今の日本の現状です。 人手不足だからと単純労働の外国人を大量に受け入れるだけ でなく、世界で引く手数多のこのように優秀な人材を日本に 定着させる策こそ、今の日本に必要です。 さて、そんな日本のグローバル化を少しでもお手伝いできれば と思っているDCECは、3月からPechaKuchaを実施しようと 準備していますが、ラーナーさんからも今から楽しみにしている という声をいただくようになって来ました。 PechaKuchaは20枚の写真を1シート20秒で話をする プレゼンテーションです。 文字を書いて作るプレゼンテーションシートではないので、 とっつきやすいのではないでしょうか? でも言葉で説明するだけではなかなかイメージもつかめない でしょうから、今日はPechaKuchaウェブサイトに掲載 されている一つのプレゼンテーションをご紹介します。 オハイオ州DaytonのアーティストBen Baughamさんの プレゼンをどうぞ。
いかがでしたか? やってみたくなりましたか? ご自分でプレゼンするのはもちろん大歓迎ですが、 オブザーブをして雰囲気を見たいというのも大歓迎です。 記念すべき第1回のPechaKuchaは、3月3日(日)の 午後に予定しています。 プレゼンで参加するのも、オブザーブで参加するのも 大歓迎です。 できるだけたくさんの方に参加していただけるように ラーナーさんの参加費は、ワンコインの500円にしたいと思います。 今から、Eメールやお電話、Receptinistに直接など どのような形でも結構ですのでお申し込みください。 正確な時間は来週発表いたします。 ぜひ多くの方にご参加いただくのを楽しみにしています。