今週は、清話会から「フィリピンの経済成長を利用した 資産形成、コンドミニアム投資の可能性」という題で講演を してほしいとの依頼が来て実施して来ました。 清話会というのは、昭和13年に発足し、土信田茂、片山哲、 池田隼人など歴史上の偉人を講演者に迎えてきた歴史ある 経営者団体で、講演を聞きに来られる方も会社の社長さん などの経営者の方がほとんどです。 また、今回は特別に清話会の会員ではなくてもTESZARAの お客様なら参加してもよいということで、TESZARAの投資家の お客様も参加されました。 今回はセミナーの後、懇親会もあったため懇親会で参加者の方々と お話をしていたのですが、感心したのはさすがに経営者の方々は グローバル化に感度が高いということです。 ある会社の会長さんはすでに77歳になられていらっしゃるのですが、 会長さん自らがインドに行って市場開拓をされたというお話を お聞き出来たり、また、別の会社の社長さんも60代半ばですが、 フィリピンに進出を考えているのでその場合の条件は、 等と熱心に質問されました。 そして、今回参加された経営者の方々の中で、2名の方が、 フィリピンのTESZARAに英会話の学習に行くことを決定され、 また、3名の方が検討したいので資料を送ってくれと、 英会話学習に非常に熱心です。 やはり経営の最前線で、仕事をされていて英語力の重要性は 充分すぎるほど感じていらっしゃるのでしょう。 さてそのようにグローバル化に熱心で感度が高い経営者が 集まっている場で少し残念なことがありました。 それは、私がセミナーのなかで行った質問に対し、 一人も正解できなかったことです。 その質問とは、下記のものなのであなたも一緒に考えて みてください。 今ASEAN諸国がその経済成長で世界から注目されています。 では、次の諸国の中でGDPが一番大きい国はどこでしょうか? マレーシア シンガポール フィリピン ベトナム さて、あなたはどこだと思いますか? 日本企業はベトナムとかタイにたくさん投資をしていますよね。 でもこの選択肢にタイは入っていません。 では、ベトナムでしょうか? では、それぞれのGDP(2016年時点名目)を示してみます。 マレーシア 2,964億ドル シンガポール 2,970億ドル フィリピン 3,047億ドル ベトナム 2,013億ドル (出典:IMF)
さて、一番はどこだかわかりましたか? そう、フィリピンなのです。 この質問に参加者の一人も正解できませんでした。 こんなにグローバル化に敏感な経営者が集まっていても 一人も正解できないということは、いかに日本人の フィリピンに対するイメージが偏っているかということを 示しています。 実は、アメリカ人は日本人よりもはるかにフィリピンに 注目しています。 例えば、アメリカの商工会議所で会員企業に アジアに投資するとしたらどこの国に投資しますか? というアンケートをとったら、48%の企業がフィリピンと答え 二番目のベトナムの19%をはるかに上回ったのです。 では次の質問です。これはセミナーで質問はしなかったのですが、 次の各国で2016年のGDP成長率が一番高かったのは どこの国でしょうか? 中国 シンガポール タイ マレーシア インドネシア ベトナム フィリピン そりゃー中国でしょ、そしてインドネシア・・・。 こんな回答が多いかもしれませんが、実際は下記のとおりです。 中国 6.7% シンガポール 2.0% タイ 3.2% マレーシア 4.2% インドネシア 5.0% ベトナム 6.2% フィリピン 6.9% (出典:IMF) なんとこれもフィリピンが一番です。 経営者のみなさんが俄然フィリピンに興味を大きく持ったようでした。 日本人がフィリピンに持っているイメージは、貧しくて、汚くて、 危ないという方が多いと思いますが、それは日本のマスコミだけを 見ているとそのようなイメージになってしまいがちで、逆に言うと 日本のマスコミだけを見ているとビジネスチャンスを逃してしまう ということです。 ますます、英語での情報取得が大切なのをご理解いただけたのでは ないでしょうか?